小児ぜんそく

 5歳の可愛い男の子です。気管支ぜんそくで夜中に発作を起こしては、月に一度病院の救急外来で診てもらっているとのことです。そんな生活がずっと続いており、仕事を持つお母様にとって、「またいつ発作が出るか、昼間保育園で大丈夫だろうか」と心配で、なんとかして発作が起こらない体になってほしいとの相談です。

 このような体質のお子さんや、また、風邪をたびたび引いては病院通いをしているお子さんの相談が増えています。中医学では、本来持っている免疫力や抵抗力の中の特に皮膚、粘膜の部分を守っている生体エネルギーが不足すると、免疫調整能力が低下し、花粉症、アトピー性皮膚炎、ぜんそくなど、アレルギー疾患を起こすと考えます。

 このお子さんには、喘息の症状を和らげる効果のある漢方薬と、免疫機能を調節し、皮膚や粘膜のバリア機能、防衛能力を活性化し抗アレルギー作用のある漢方薬を服用して頂きました。この漢方薬は飲みやすい味なので、お子さんもいやがらずに飲んで頂けます。

 1ヶ月後、救急で病院に駆け込むようなこともなくなり、3ヶ月後には発作もなく、とても落ち着いているとのこと。お子さん自ら漢方薬を飲む習慣がついているそうです。「飲むと健康になる」と、体が覚えてくれる―これが漢方薬のよさだと思います。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2004.04.07