糖尿病

 発症年齢が30代に下がっていると言われる糖尿病。最近では子供の過食、肥満、運動不足による糖尿病発症も心配されています。検査で初めて血糖値が高いことが分かり、食事の管理指導や運動療法などで血糖コントロールの値をチェックしていきますが、そのたびに数値が気になって、ストレスになっている方も多いようです。生活の質を変えて、安心できる値に戻ればよいのですが、努力をしてもインスリンの動きが低下したまま、高血糖が続くと、そのまま放置するわけにはいきません。

 60代の女性、十年来の糖尿病で西洋薬と漢方薬を併用して治療を続けています。血管障害や神経障害の合併症が怖いことをお話ししたうえで、瘀血(おけつ)予防の漢方薬を服用。さらに、食事のバランスに気をつけ、歩くなど徹底して健康的な生活を維持しているからでしょうか、合併症は見られず、お元気で毎月旅行にお出かけになっておられます。ただ、血糖コントロールの目安であるヘモグロビンAlcの値が基準値を大きく超えたまま、なかなか下がりません。

 そこで、これ以上血糖値を上昇させないように漢方薬を2種類飲んでいただくことにしました。1ヶ月後の血液検査では気になっていた血糖値、ヘモグロビンAlcの値が下がっており、喜びのご報告をいただきました。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2005.07.07