更年期と陰陽のバランス

更年期は閉経前後5年間(45~55歳ごろ)とされ、この時期に入ると女性は卵巣の機能が衰えはじめ、女性ホルモンのひとつエストロゲンの分泌量が低下し、これが、更年期に現れる不調の原因の一つと考えられています。

中医学では、更年期の根本原因を「腎」の衰えと考え、「腎」は生命のエネルギーの源である「精」を蓄える臓器で、発育や生殖などの機能と深く関わっています。そのため、加齢によって腎の機能が衰えると、ホルモンの失調などが起こりやすくなるのです。また、腎には陰陽をコントロールする働きがあるため、その働きが低下すると陰陽のバランスが崩れて体を温めたり熱を冷ましたり、といった調節が上手くできずに起こる症状です。

「肝」や「心」にはストレスや精神状態をコントロールする働きがあり、イライラや憂欝、不眠などの心の不調が起こりやすくなります。

心身の様々な症状に悩まされている更年期のご相談で多いのが、疲れやすくなった自分が不安、感情も体の動きも自分でコントロールできない、不調に一日中支配されている、と訴えていらっしゃいます。その方の症状に合わせて腎、肝、心がバランスよく働きかける漢方薬を飲んでいただき、楽になったと喜ばれています。

2015.01.28