皮膚の痒み

 40代男性です。身体中に赤い丘疹や薬で抑えた後の色素沈着が無数に見えます。顔は特に人目にさらされるので、赤いボツボツや茶色く変色したゴリゴリの状態が目立つのがとても気になると嘆いておられました。昼間は痒みを我慢することができるが、夜中の痒みは耐えられず、眠れないほどです。

10年来の疾患で皮膚科を何軒も変えてみたものの、悪化するばかりだと言います。この状態を「痒疹」と見分けました。痒み、痒い所だけが赤く盛り上がるのが特徴です。

 中医学における皮膚炎の発症原因は、1)肌の弱さ、2)ストレス、3)食生活と環境の悪影響、4)脾・腎など内臓機能の低下と乱れが関係し、早く原因を理解し対処すれば急性段階で治癒することが出来ますが、原因がつかめないでいると、慢性的に治療をつづけることになります。

 この方の発症原因と今に至るまでの生活環境をお聴きして、3)4)が関係していると考え、その体格からデトックスの食事に変え、食生活を徹底していただきました。そして、痒みの元となる血液をきれにし、アレルギー物質を解毒する漢方薬を飲んでいただきました。効果は早く感じられ、良く眠れ、顔の赤い丘疹は消失、全身の皮膚も落ち着いたと喜んでいらっしゃいます。何より食養生を徹底され、1か月で体重が4キロ減らした努力がさらに症状を和らげたのだと思います。漢方薬を続けていくことで、新陳代謝が良くなり、色素沈着も正常な皮膚に変わることが期待できます。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2014.07.07