掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)②

 素足になることが多くなる季節です。長年「掌蹠膿疱症」(しょうせきのうほうしょう)と診断されているがなかなか改善しない、というご相談が多くなるのもこの時期です。

 「掌蹠膿疱症」とは、手のひらや足の裏に発症する無菌性の水疱や膿疱で、水虫によく似ています。 赤い発疹、水疱が日ごとに皮がむけ、繰り返します。悪化すると、膿疱が点在し、硬くなり、角質もゴワゴワと厚くなり、増悪を繰り返す、やっかいな状態となります。

 原因は特定できませんが、増悪の原因になっている高タンパク、高脂肪、喫煙、飲酒を控えることは、養生法としての治療には欠かせません。また、皮膚病はほとんどの場合体質も原因になりますので、 症状に合わせて漢方薬を飲みながらスキンケアすることで、正常な皮膚を形成し、再発を防ぐことができます。

 当薬局では、皮膚の状態によって、中国漢方を飲みながら外用方法をご指導させていただいています。早い方では2,3カ月で皮膚の改善が見られ、 正常な皮膚に変化します。 ご相談に見える方のほとんどは何年も悪化している状態でしたが、みるみるうちに新しい皮膚が再生され、喜んでおられます。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)②

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2009.05.07