「眠れない」メカニズム

私たちの体調は、自律神経の支配を受け、その行動にふさわしい働きをしています。朝起きると人は交感神経が働き緊張します。休息時や食事時、寝ようと思うときには副交感神経がうまく働き、神経がリラックスタイムに切り換えられる適応力を持っています。しかし、ストレスや過労などで、常に物事を考え頭を使い緊張状態が続くと、気が高ぶったままで、“あー眠れない”と感じることはないでしょうか。

眠れない、眠りが浅い、何回も目が覚める、朝の目覚めが悪く起きてもしばらくボーっとしている、また、この生活が続くことで不安になり、時に動悸や胸苦しさ、また、手足のほてり、のぼせや汗をかいたりと自律神経のバランスがますます不安定になります。このような症状に対して「更年期だから?」とか「睡眠薬を!」と考えがちですが、中医学では眠らせるより、眠れる身体づくりが重要と考えます。

中医学では、眠れない理由は大きく2つにわかれます。ストレスタイプと疲れタイプ。不安や緊張を和らげ、自律神経失調や心の神経からくる動悸、のぼせ、焦燥感、不眠などに効果がある漢方薬があります。また、精神的ストレスが長く続いて、持っているエネルギーを著しく消耗すると、返ってくよくよ考え込んで眠りを妨げてしまいます。疲れタイプには一時的にエネルギーを補う漢方薬を加えることで、脳の疲労が回復し、体が軽くなります。「眠れないのはつらい、でも睡眠薬に頼るのはイヤ。」という方に、習慣、依存性がない漢方をお勧めします。

2015.05.14