ストレスによる体調不良

 職場の人間関係、近所の付き合いがわずらわしい。自分に自信が持てない。 あれこれ考えて、眠れない。目覚めが悪くボーッとしてしまう。人とのおしゃべりが好きだったのに、今は人にも会うのもおっくう。最近、気持ちを整理できず、パニック状態になっていらっしゃる方からの相談が増えています。こうした方のタイプはさまざまです。

 ストレスにより、内臓の機能が低下し、気の巡りが悪くなって、自分で感情がコントロールできなくってしまう方。イライラしたり、怒りっぽくなる傾向があるようです。一方、繊細で感受性が強いために、自分から悩みを抱え込んでしまい、くよくよ考え込んでしまうタイプの方もよくお見えになります。忙しすぎて心身ともに疲れを感じ、肩こり、頭痛、吐き気、冷え、ほてりなど体調不良を訴える方も少なくありません。

 漢方薬は、それぞれのタイプに合わせて、処方します。弱りきった姿でお見えになった方が元気になっていく過程に立ち会えるのは、とてもうれしいことです。「徐々に気持ちや行動が前向きになり、昨日は久しぶりでお友だちとお茶を楽しむことができました」と報告してくれださったり、寂しい顔をされていた最初のころとは別人のように明るくなったお姿を拝見すると、改めて、漢方の威力を感じるのです。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2003.07.07