黄班変性症の治療に漢方薬を併用して

症状を感じるようになって、当店にいらっしゃるまでの経過は?

 2年程前に、物が歪んで見えるようになりました。それほど気にとめていなかったのですが、昨年8月人間ドックで異常ありと診断され、眼科へ行ったところ、滲出型の黄班変性症といわれました。9.10.11月と3回にわたってルセンティスという治療薬を白眼に注射する治療を受けていましたが、経過が思わしくなく、2月にまたルセンティスを注射しました。ひと月ごとに検査を受けましたが、なかなか良くなりません。

 この歪んで見えるという症状が出たころ、仕事上のストレスがらうつ状態となっていました。今は仕事も軽減してもらい、うつの症状はありません。昼食はごく普通の食事ですが、家ではマクロビオティック食、タバコは6年前にやめました。ただお酒が好きでなかなかやめられませんでした。

当店をお知りになったきっかけは?

 妻が不妊治療をしていて、子宝相談を受けていたため。

現在のご様子・改善された症状は?

 4月ごろから、雲南田七と杞菊地黄丸を飲み始め、同時にアルコールも一切摂らないようにしました。甘いものも極力控えました。5月の検査では、良い方向に向かっていると言われ、6月には、良くなっているとのことで、検査は2ヶ月後になりました。ここで油断してしまい、暑さも手伝って、夕食時ビールを少し飲む生活に戻ってしまいました。すると、8月の検査でまた症状が出てしまったのです。やはり、漢方薬と食事の両方が大切なのだと実感しているところです。

こだいら漢方堂より

 古典に「肝は目に竅(あな)を開ける」という言葉があります。目と肝との深い関係性で保たれているのですが、目の使い過ぎ、さらにはストレスにより、目の異常につながることがあります。この方は治療を受けながら、漢方薬を飲み始め、飲酒をやめたことで、治療の効果がアップしました。今後の長い人生において、目の自己管理は大切なポイントになると思います。「杞菊地黄丸」と“雲南田七”が今後も目の新陳代謝に大きく役割を果たしてくれるといいですね。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2010.10.05