坐骨神経痛

 50代の方です。整形では、坐骨神経痛と診断されています。3年ほど前から足がしびれ、常にぴくぴくと足のどこかしらにけいれんを感じています。又、寝ている間も週1~2回は足指がつり、慌てるほどでした。暑がりで口が渇き、よく水分を摂ります。その割に尿量が多くなく、水分代謝が悪いために、朝から浮腫み、膝にも水がたまりやすく、正座ができない状態です。夏はクーラーが大好きで、夜中を含め一日中使用しています。

 生活習慣をお聞きすると、健康な体を支える三本柱、気、血、水のバランスが良くないと感じました。暑がりなので冷たいものを好み、クーラーで芯が冷えて水分代謝が低下すると徐々に水、血の巡りが悪くなり、さらに関節や神経に栄養の補給ができなくなった状態が考えられます。

 この方には体の芯を温めて気、血の巡りを良くし、けいれんに効く漢方薬と、体の余分な水分の代謝を良くして骨や筋肉に栄養を送り強化する漢方薬を飲んでいただきました。徐々に細かいけいれんは感じても、足のけいれんが以前より楽になり、つらない日が増えてきました。以前なら朝にかばっていた足の状態を今は忘れるほど軽快になり、又膝に水が溜まらなくなり嘘のように楽とのことです。

 体を冷やしているつもりはないのに冷えている、実はそこから症状が広がってしまいます。今年の冬は例年にない寒さでした。今年になって冷えを感じる方も多いと思います。まだまだ暖かい飲食を心がけましょう。腕や足がしびれる、肩や腰が痛い、と感じたら暖かいお風呂にゆっくり入って、しびれや痛みが和らいだら、冷えていた証拠。それでも気になるようでしたらぜひご相談ください。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2012.04.07