尿管結石

 40代の男性です。ある日突然、下腹部に七転八倒するほどの激痛が走りました。病院で検査したところ、”尿管結石”ということです。石が尿管の内壁に当たって、急激なけいれんが起こったのです。原因が分かり薬を処方されましたが、結石が自然に排出されるまでに、いつまた激痛に襲われるかと思うと、気が気じゃない、ということです。

 膀胱(ぼうこう)、尿管、尿道など、尿の経路や腎臓に石ができる結石は、働き盛りの男性に多く見られるようです。薬を服用しながら石が自然に排出されるまで不安を抱えている方は少なくありません。尿が出にくい、頻尿で夜中に何度もトイレに起きる、排尿痛や血尿が出る、などの病状から結石が見つかることもあります。こんな場合には、結石を排出させる働きのある漢方薬を飲んでいただきます。

 この男性は、1個あった大きな結石が1ヵ月後には無事排出された、と喜んでおられました。また、50代の方も腎臓に小さな結石が無数ありましたが、漢方薬を飲み続けた結果、数ヵ月後の検査ですべて消えた、とのことでした。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2005.10.07