胃腸が弱い、気の不足

「気」は元気、気力の気と言うように、人の活力の素です。気の不足は疲労、倦怠や息切れを感じやすく、冷え性にもなりやすいです。胃や腸が冷えると消化機能が低下し、食欲不振、胃もたれ、軟便、下痢になる事もあります。気は免疫力、自然治癒力の元でもあり、「気虚」になると、免疫力が低下して風邪をひきやすく、治りにくくなったりします。

 気虚のタイプにやせ型の人が多いです。量を食べられない、食欲がない、食べても太れないという方です。エネルギーが不足しているために胃腸も元気がなく、働きが弱いために、食べたものがいつまでも重く残り、胃もたれを感じます。消化吸収が良くないので、自然と小食になり、また、他でも気を消耗して、体重が減ったり、増えない悩みを抱えている方もいらっしゃいます。

 食生活のポイントは、体全体を温めること。消化吸収機能を高め、胃腸に負担をかけない食事を基本にします。胃腸を冷やすと、消化吸収機能が低下します。また、激辛のものは負担がかかりますので注意しましょう。やせて顔色が悪く、体力虚弱で、胃腸が弱く、食欲がない傾向がある方の疲労倦怠、消化不良、慢性胃腸炎に「イスクラ健脾散」を飲んでいただいています。胃の調子が良くなり、元気になった、体重が増えた、肌が潤うようになった、と喜ばれています。また、お正月の食べ過ぎで胃が一時的に疲れている方は、山査子(さんざし)が成分の「晶三仙」で早く胃をすっきりさせましょう。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2011.01.07