近年、子宮頸部異形成のご相談が増えております。
子宮は上部の袋状の「子宮体部」と、子宮入口にあたる「子宮頸部」に分けられます。子宮頸部は子宮体部と膣の間にあります。
子宮頸がんとは、子宮頸部に発生した悪性腫瘍であり、女性生殖器癌のなかでは最も頻度が高く、組織学的には、扁平上皮癌又は腺癌が認められ、子宮頸がんの原因はほぼ100%HPV(ヒトパピローマウイルスの略称)の感染であると考えられています。
大部分の子宮頸がんは、CIN(子宮頸部上皮内腫瘍)や、AIS(上皮内腺がん)という、がんになる前の状態を経てからがんになります。CINやAISの時期には症状がありません。進行すると骨盤内のリンパ節に転移したり、子宮頸部の周りの組織に広がったり、肺などに転移する事があるため、早期発見が極めて重要になります。
子宮頸がんの検査で細胞診を行った結果によって、子宮頸がんの発生する危険性が高い疑いがある場合には、コルポスコピー(膣拡大鏡診)にて、異常所見を確認します。CIN 1(軽度異形成)、CIN2(中等度異形成)、CIN3(高度異形成、上皮内癌)、そして癌細胞が基底膜を超える他浸潤癌と判定基準が異なります。
年末の人間ドックで子宮頸部異形成を指摘され、「がんに進行しないように、予防したい」とご相談にいらっしゃった30代の主婦の方です。軽度から中等度の間位の腫瘍性病変であることがわかり、しっかり漢方を飲み続けながら4ヶ月後の検査に臨みました。ハイリスクの型であるが、結果として頸部組織診にて、軽度異形成CIN1と診断されました。
更に漢方を飲み続けて、6ヶ月後の定期健診では、前回軽度異形成から『正常』という結果になりました。信じて飲み続けてよかったです。この方は他にも以前からストレスがかかると不正出血がありましたが、それも漢方を飲み始めてから無くなりました。免疫機能が上昇し、血液循環が良くなったといえます。体調も良くなったと話されていました。『正常』という結果にまだ安心はできませんので、その後もしっかり飲み続けて、再び異形成にならないように漢方で免疫力を強化しています。
