高血圧による気になる症状

3年前から高血圧疾患がある男性です。
残業続きで、深夜2時、3時の帰宅は当たり前のような、過酷の環境に置かれてる方です。血圧は調子が良い時で130/100。何らかの症状がある時には160/110に上がります。
めまい、肩こり、頭重、偏頭痛などの症状をかなり訴えています。会社で昼食が摂れない事があると、深夜の帰宅後に取れなかった昼食の分を取り戻そうと、大量に食べてしまう事しばしば。なので、長身ではありますが体重が100キロ近くになり、食事から就寝の間隔がないために胃に負担かかり、朝は調子悪いようです。また、ストレスのせいか眠りが浅く、夜中に何回も目が覚めるようです。尚更朝の調子は良くないです。

中医学ではこの様な症状があるタイプを「瘀血体質」と考えます。「瘀血」は、血管の老化や血がドロドロして「血」の巡りが悪い状態を指します。栄養が末梢循環に運ばれず、不要な老廃物がたまり、手足の冷え、顔のくすみなどの症状が現れます。又血行不良が続くと、慢性的な肩こり、頑固な頭痛や関節痛、女性では生理痛など、「瘀血」は色々な病のもととなります。
この方には、「瘀血」を改善する中成薬を飲んでいただきました。「丹参」を中心とする生薬で、微小循環障害に作用して、様々な不調を解消する手助けをします。「丹参」は老化抑制作用認知症の予防や改善糖尿病改善作用脂質異常改善作用精神安定作用などの効果が明らかにされています。
「丹参の働き」
血管を広げ、血流量を増やす
血圧を下げる
血栓ができるのを防ぐ
血液の粘度を下げる
血管の老化を防ぐ
血液や血管が活性酸素に侵されるのを防ぐ

1か月飲んでいただいた状況です。偏頭痛が無くなった、手足の冷えが暖かくなった、めまいはまだ時々ある、眠りが深くなった様、中途覚醒も減ったと、効果を実感され、奥様もこの「冠元顆粒」飲み続けることで、いつか血圧も安定すると期待されています。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2020.02.24