鼻炎・蓄膿症

 7歳のお子さんです。一年前からアレルギー性鼻炎で耳鼻科に通っていました。常に鼻がつまり(鼻閉)、鼻をかむと黄色い粘調性鼻水が出ます。夜中に汗をかき、パジャマを取りかえるほど。手足は冷たく、朝は特に寒がるそうです。今の治療を続けていても本人がつらそうで、 花粉の時期に入ると怖いので漢方薬で体質改善を、とのご相談でした。

 また、20代女性は長年の蓄膿症で、現在は悪化している状態で副鼻腔が腫れ、押すと痛いそうです。常に鼻がつまり、朝は起きた時につまった鼻水が喉の後ろにおちる感じがあり、特に気候の変化やほこりに敏感、とのことです。蓄膿症は細菌の感染によって起こる副鼻腔の炎症で、頑固な鼻づまり、頭痛などを伴い、思考力にも影響しかねません。又、これから花粉の飛散が多くなるとさらに粘膜を刺激したり、炎症が悪化しやすくなります。

 お二人には鼻汁の排出を促進し、鼻の通気を良く炎症をとり、化膿性の症状を改善する作用がある漢方薬を服用していただきました。 また、お子さんには体温調節しながら免疫力を高め、皮膚や粘膜の防衛力を強くして、代謝を良くする漢方薬を併用していただきました。お二人とも鼻づまりは改善され、鼻水は透明になり楽になったと実感されています。お子さんは寝汗をかかなくなり、寒がらなくなっています。女性も副鼻腔の腫れがなくなりとても楽になったと喜んでいらっしゃいました。

 お二人には2ヶ月目から免疫力を高めて粘膜を強くする、体質改善の漢方薬のみで様子を見ていただいています。この漢方薬は体温調節機能をアップし、体の水分代謝を高め、鼻水・鼻づまりの改善がさらに期待できます。また、花粉症やウイルス対策にも効果がありたくさんの方に飲んでいただいています。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2009.02.07