掌蹠膿疱症が周期的に出て・・・

症状を感じるようになって、当店にいらっしゃるまでの経過は?

 左足の甲に痒みを感じ、かきむしって傷となり、その後痒みと傷がひどくなってきて病院皮膚科へ診て貰いに行ったのが2年前の6月、その後一進一退を繰り返し、医院を変えて診療を続け、薬のお陰で掌・足裏の膿疱はほとんど出なくなり、出ても以前のような大きな膿疱でなく小さなもので、数も少ない状態となっていた。

 しかし服用している薬の影響か皮膚が薄くなり、物の角に少し強くぶつけると出血し傷となり、また以前触れた熱いものにも触れなくなったりするようになった。掌・足裏皮膚の剥がれに皮膚の再生が追いつかないのか、皮下の静脈が透けて見えるような状態となった。漢方のきっかけは薬の副作用で全身の関節に痛みが出るようになったことで、最後は寝返りを打つにも痛くて、熟睡できなくなったからです。

当店をお知りになったきっかけは?

 タウン誌の記事を見た女房とお隣の奥様からの勧めで知りました。

現在のご様子・改善された症状は?

 掌・足裏の膿疱は皮膚科で出ていた薬を辞めた影響で再発している。また漢方に切り替えた当初、手首、腕、腹、わき腹、腰、臀部、腿に一挙に痒みを伴う吹き出物(水疱)と赤斑が出たが今では服用量を増やしたのと紫雲膏軟膏と瑞花露保湿ローションの併用で改善方向にある。何より痛くて熟睡できなかった関節の痛みが、漢方薬服用1ヶ月くらいでほとんど消え、2ヶ月経った今では全く痛みが感じなくなったのが有難い。また体全体の皮膚に潤いと艶が戻り、肌着を着替えるときなど、以前は粉状の皮膚が飛び散るような状態だったものが今ではそれがほとんど見られなくなった。頭髪にも少し黒い部分が増えたのは思い込みではなく、他人からも言われるから本当なのだろう。頭髪だけでなく、眉毛、口の周囲のひげも黒さが増している。

 現状は、まだ掌蹠膿疱症が周期的に出て、膿疱が潰れ(消え)その後に表皮が破れ剥がれ落ちる状態が繰り返されると思われます。特に疲れが溜まると、手足にむくみが出て、症状が悪化するようです。それでも、痛さから体をかばう余り、弱弱しく見えた日常生活が、見違えるように楽になったことの方がずっと嬉しい変化でしょうか。

 漢方の力を借りて、本来自身の肉体が持っている再生力を高め、この奇病から解放される時が必ず来ると信じております。この病気の著名な研究医師がこの病気は必ず治る病気だと説いていますから。なお私は西洋医学(薬)を否定するつもりは全くありません。ただ自分の体に合わない薬があるとは考えております。

こだいら漢方堂より

 漢方薬を服用されてから、まだ2ヶ月半ですが、皮膚は明らかに変化しており、バリア機能が回復する経過を見ています。お会いするたびに、黒髪が増え、お元気になられております。ご本人が以前服用していた薬の副作用や、現在の症状の経過をとてもご理解されておりますので、今後、さらに健康な皮膚、健康な身体を取り戻すことが期待できます。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2009.08.05