まだ40代前半の方です。生理がこないので婦人科を受診、ホルモン数値が非常に悪く、ほぼ閉経基準値とのことでホルモン療法を始めたが、動悸を感じる、カーッと熱くなる、眠れないなど、様々な症状を訴えていらっしゃいました。毎日気を張り詰め、神経がピリピリしています。仕事が休みの日は起きられない、気が抜けたように何もやる気が起こらないが、やることは山ほど…。
更年期の年齢ではないのですが、相当 気血が消耗しており、顔色がよくありません。舌が赤く乾いているので、ストレスも多く発散できていないようです。中医学では、五臓で現すと腎精(大元のエネルギー)不足から、肝の自律神経系、月経の調節に影響し、さらには、心の精神活動が乱れ、動悸を感じるようになったと考えられます。
この方には気血を補い、肝、心の乱れを和らげる漢方薬を飲んでいただきました。動悸を感じた時に飲んでいただく救心感應丸気は、即効性があり随分楽になって、安定剤を飲まなくても眠れるようになった、睡眠の質が良くなって体調がいい、落ち込まずに前向きになったと喜んでいらっしゃいました。たとえストレスがmaxでも、エネルギーが充分あれば肝や心が乱れず、元気に動くことが出来ます。
この方は、良くなられたので漢方薬をお休みしていましたが、最近また疲れを訴え、以前良さを実感された参茸補血丸を飲み始めていらっしゃいます。
日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり