顔が真っ赤に腫れ、熱を持ち、痒みで辛そうです。まぶたの痒みから始まり、だんだんと目の周りに広がり、皮膚科で処方された軟膏を塗って様子をみましたが、徐々に広がってしまい、顔全体真っ赤になってしまったとの事です。恥ずかしくて外に出られないと嘆いていらっしゃいました。
この方はわかっているだけで、杉・カモガヤ・ダニのアレルギーがあります。大掃除をした後に症状が出たので、ダニによるアレルギーかもしれません。原因は特定できませんが、ご本人にとってはこの症状を一刻も早く治すことを望んでいらっしゃいますので、早速、スキンケアーの方法と、炎症を鎮める漢方薬を飲んでいただきました。
1週間後、顔全体の痒みが消え、まぶたに少し赤みが残っている程度でした。20日後には残っていた赤みもすっかり消え、とても喜んでいらっしゃいました。
蒸し暑い日が続いています。この時期は大量に雑菌や白癬菌などが増える環境になります。日焼けによる体内、体外の炎症や、発汗による皮膚への刺激など様々な素因によって肌にブツブツや紅班が現れ、痒みを伴うことも多くみられます。ひとたび痒みが発生すると、睡眠にも影響します。掻くとジュクジュクし、出血や傷が多くみられるようになり、傷口が感染する恐れも出てきます。
このようにこの時期は肌トラブルや皮膚病の悪化を引き起こす要因がたくさんみられます。毛穴を詰まらせないように、そして皮膚の炎症を予防するには、肌に刺激を与える紫外線や雑菌を取り除くことが必要です。それには、肌の炎症などに有効な生薬が多く含まれる瑞花露シリーズ、セ・サージ、五行草、紫雲膏など、その方の皮膚の状態によりスキンケアーを行うと、肌のトラブルを防ぐことが出来ます。
日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり