20代の女性です。手の甲、指、手首が痛々しいほど滲出液でジクジクになり、掻き壊しとただれで、指の関節が曲がらないほど悪化した状態でした。美容院にお勤めと聞いて納得しましたが、勤め出した2年前から症状が悪くなり、ステロイド剤で抑えていました。当初はステロイドがよく効いたが、使い続けていくうちにだんだんと効果も薄れ、以前よりも悪化しているとのことでした。滲出液が出て、炎症も強く見られご本人はとても辛そうです。ビニールの手袋で保護はしていても限界を感じたので、漢方で治したいと切実な様子でした。

漢方薬は、滲出液が出て炎症がありますので、「瀉火利湿顆粒」と「五涼華」で「湿熱」を取ります。

また、敏感になった皮膚のセラミドをきれいな表皮に生まれ変わらせることが、大事になります。そこで毎日欠かさず保護していただきたい外用方法をお話ししました。

2週間後まるで別人の手のようです。壊れた皮膚が甦りました。ご本人が毎晩努力して養生した成果が現れています。仕事上、シャンプー剤や薬液を使いますので、その後もしっかり養生を続けながら、仕事頑張っています。「この漢方に出会えて良かった」と最近の感想でした。

日本中医薬研究会会員　日本不妊カウンセリング学会会員　こだいら漢方堂　大塚みどり