バルトリン腺嚢胞2ヶ月前に気づいて

30代の方です。ご相談される迄の経過です。

2ヶ月前に、うずらの半分くらいのしこりに気づきました。情報を得るために検索したら、市販の漢方薬がいくつか出てきたので、1か月後に竜胆瀉肝湯を買って飲んでみましたが変化なく、排膿散及湯に変えて見ましたが段々と大きくなり、うずら大の嚢胞になってしまいました。受診をして穿刺をしたのですが、軟らかい部分と硬くなっている部分とがある様で、大きさは変わっていません。繰り返す、と聞いて不安になりました。

穿刺1週間後のご相談でした。嚢胞の一部に硬いしこりがあるのは、気がついた2か月前より相当前に形成されたバルトリン腺嚢胞と言えます。4種類の漢方薬を飲んでいただきましたが、2週間後は軟らかいのが硬く張ってきているというので、同じ種類を飲み続けると自壊するかもしれない、と考えました。ちょうど飲み始めて2週間後、張りが増して鶏卵大のにまで膨らんできました。漢方薬を飲み始めて20日後にようやく自壊したのです。その8日後にお電話いただいた時には、もう丸いしこりは無く、くしゃっと潰れた嚢胞の痕だけがある、とのことでした。

4週間後からは、2種類の漢方に減らして、体質改善しながら再発予防しています。お子さんが小さいので、再発の不安や通院の負担などが消えてホッとされていらっしゃいます。

治癒迄には個人差があります。この方の様に1種類の漢方では変化が期待出来ないことは多いかと思います。嚢胞が消えるまでの方向性をしっかりアドバイさせていただいております。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2020.04.02