バルトリン腺嚢胞12年

頸がん検診を受け始めた12年前に、バルトリン腺の嚢胞があることをドクターから知らされましたが、痛みが無いのでそのまま、検診のたびに「ありますね」とだけで年月が過ぎて行きました。しこりは硬く、ピンポンとうずらの間ぐらいでしょうか。昨年の冬にそのしこりが急に大きくなり、痛みは無いままピンポンより大きく腫れた、とのことです。気になり、ネットの検索でカウンセリングをされた40代の方です。

12年の長い間放置されているバルトリン腺嚢胞の内容物は、サラサラの分泌液が粘液状に変わり、年月が経つほど膿になります。 硬いしこりを感じる場合は相当な月日以上の放置が考えられるので、漢方薬を飲んでも効果が中々見えない事があります。

漢方を飲み始めて、昨年末の急な腫れを起こす前の大きさには戻るとは思いましたが、それ以上の期待は考えられませんでした。ですが、4種類を飲み始めて3日で元の大きさに戻ったそうです。更にピンポンよりひと廻り小さくなり、硬さも軟らかくなり、以前の圧迫感が減り、奥に引っ込んだり、前に出てきたり、嚢胞が動く様になりました。飲み始めて2週間で「気持ちが楽になりました。嬉しい。」との感想です。

2週間後からは2種類の漢方薬を変え、3種類で観察します。3週間後は大きさの変化はありませんでしたが、3週間前より更に軟らかくなった、とのこと。6週間後は2、5センチ程迄に嚢胞が小さくなり、プニュプニュと軟らかい感触に変化していました。

2か月半でこれだけの変化があるのは、ご本人にとってどんなに楽な事か、安心した思いは「今後も飲み続けて体質改善したい」と前向きな意気込みを感じました。

バルトリン腺嚢胞のの変化には個人差があります。生活リズム、環境、食養生、特に間食が大きな影響がある事が多いのでご指導させていただいております。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2020.04.01