バルトリン腺嚢胞で毎年2、3回穿刺を繰り返していたので、漢方薬で体質改善した結果、この4年間再発していない40代の方の報告です。
「バルトリン腺嚢胞」とは、何らかの原因で代謝が悪くなり、体液、分泌液の流れが滞り、バルトリン腺が詰まってしまい、分泌液が排出できないために嚢胞という袋が形成されます。その嚢胞に少しずつ分泌液が溜まり、気づいたときにはうずら卵位の大きさになっていることもあります。痛みはなく細菌感染はしていないのが「バルトリン腺嚢胞」です。
40代のこの方は、ご相談された時点での発症歴は7年でした。その年もピンポン程迄膨らみ穿刺しましたが、その2ヶ月後には又気になる大きさに。医師からは開窓術を勧められましたが、それは避けたい思いでお電話いただきました。
嚢胞が腫れないためにはバルトリン腺の詰まりを開通させなければなりません。漢方薬で、1)バルトリン腺嚢胞が吸収して小さくなる事 2)再発しない事 3)バルトリン腺が開通する事 この3つを目標に漢方薬を飲み始めていただきました。
2週間で、ビー玉だった大きさが大豆まで内容物が吸収されました。ですが、生活がハード、ストレス、寝不足も続き、また腫れてしまいました。穿刺した1週間後にはまた腫れを繰り返していたので、次は漢方薬を飲みながら自壊を目指すことに。最後の腫れは自壊するまで2ヶ月かかりましたが、嚢胞が破れて中の膿が排泄されて、その後嚢胞は小さくなり、すっかり落ち着きました。それまで半年かかりましたが、その後違和感を感じても腫れることはなく、豆粒大のしこりはその1年後に無くなりました。
その後も気圧の変化による頭痛、大気汚染のアレルギーで気管支喘息、生理痛、など気になる症状を、引き続き漢方薬で健康的な体作りに励んでおられます。
バルトリン腺嚢胞で穿刺を繰り返している方は、どうぞご相談ください。治癒をめざしましょう。
日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり