授かった生命

 不妊のカウンセリングにいらした時はすでに、不妊専門のクリニックに通っていらっしゃったAさん。多忙な仕事が3か月続き、基礎体温が下がってしまい、内膜が薄いと診断され、さらにAMHも低い結果がでているとのお話しでした。「AMHが低いので体外受精に進んだほうがいいか。」とのご質問に、「同じ30代でこの前後の数値でも自然に妊娠した方がいらっしゃいます。どちらにしても、内膜を厚くして妊娠に耐えられる身体の準備をしましょう。」と返答しました。

 ご主人があまり強くなく、とてもプレッシャーに弱いとのことでしたので、1回人工授精をしてみて、体外受精に進むことを決断。漢方薬を飲みながら治療開始、誘発剤を飲まずに自然周期で採卵を試み、2回目に念願が叶いました。内膜は充分厚くなり移植に進んだ時にはホッとしました。

 当初、遺残卵胞があり、カウフマンをしながら血流を改善する漢方薬を使い、卵巣、子宮に血液を送り込んで、卵胞の成長や子宮内膜の温かいお布団作りの準備をしました。漢方を飲み始めて4か月目の妊娠でした。現在もお仕事をしながら、漢方でお腹の赤ちゃんにいい栄養を送りながら、安定期に入っています。

 これから治療を考えていらっしゃるご夫婦にぜひ、漢方をお勧めします。きっとプラスになりますよ。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2014.01.28