子宝を希望されて

 38歳の方です。4歳のお子様がいらっしゃいますが、二人目を望まれてご相談にいらっしゃいました。月経痛がひどく、鎮痛剤では間に合わず、仕事を休むほどだそうです。月経一週間くらい前から感情の波があり、頭痛も感じるということです。見たところ、疲れているなと感じたほどエネルギーを消耗し、声に力がありません。舌は厚い苔があり、水分代謝が良くないことを表していました。

 基礎体温は測っていませんでしたので、症状から判断すると、エネルギー(気)、血液がともに乏しく、月経痛や頭痛があることから、瘀血(血の滞り)もあることが分かります。気、血を補い、血液の巡りを良くして、痛みを少しでも改善する漢方薬を飲んでいただくことから始めました。一ヶ月後、頭痛が改善され、排卵時のおりものが増えていると、効果を実感されていました。一ヶ月半後、漢方薬を服用して2回目の月経痛がとても楽になりました。と笑顔で話しておられました。

 基礎体温をつけ始めて一ヶ月ですが、高温期の上り方が良いので、次の周期はタイミングを取ってみましょうと話をしました。実は、その周期に妊娠されていたことが10日後に分かりました。月経痛や頭痛が楽になり、気分も落ち着いたところでの早い朗報には、ご本人がびっくりされていました。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2008.04.06