習慣性流産を克服し順調にお産!

30代の方です。お二人目の子宝相談で来店されました。
この2年間に3度も流産を経験されています。不育症の検査をしたところ、自己抗体である抗核抗体80Hでした。月経は順調ですが、不調が多々あります。月経前症候群、冷え、浮腫み、めまいや立ちくらみもあり、考えると辛そうです。

現在、不育症の研究が進み明らかな原因もありますが、原因不明の場合が全体の3/1をしめ、血液凝固因子異常(抗リン脂質抗体異常)、子宮形態異常、甲状腺異常、染色体異常などがリスク因子となります。(厚生労働省調べ)

中医学では流産を「小さなお産」ととらえており、繰り返すことは体に大きな負担がかかります。流産を繰り返す人は生殖機能の源である腎が弱い場合が多いので、生殖能力を高める腎と、不足している気や血を補い、子宮内の血行を改善する対策が必要になります。

沢山の子宝相談の経験から言えることは、妊娠した後が大事になります。健康な妊娠生活が送れるように、妊娠しやすい体づくりを漢方薬で整えて、妊娠したら『安胎法』という流産予防の漢方薬を続けていただきます。

この方は漢方薬を飲み始めて3ヶ月で妊娠されました。そして流産予防の漢方薬に切り替えて、つわりも克服。無事に予定日の1週間前に出産されました。おめでとうございます。

このような習慣性流産をを乗り越えて、漢方薬で元気に出産を迎えていらっしゃる方のご相談も多いです。元々備わっている「妊娠する力」「産む力」を整えましょう。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2025.02.26