不妊相談にいらした方から、続々とうれしい報告をいただいておりますので、少しご紹介します。Mさん40歳。ご主人の体質的な理由から、体外受精を何度も試みていました。Mさんご自身も年齢を考えると、早く子どもがほしいという思いでした。排卵誘発の注射、採卵、移植と進むのですが、毎回移植までに至らず、それどころか生理の周期がすっかり乱れてしまい、黄体期が来ないまま次の月経が来てしまうなど、体外受精を中止せざるを得ない状態で、ご相談に見えました。
体外受精は必ずホルモン剤を使います。それにより卵巣を過剰に刺激します。たくさんの卵胞を作りますが、繰り返すことで卵巣に負担がかかり、だんだんと質の良い卵胞が期待できなくなることがあります。Mさんにそのリスクを軽減する漢方薬を何種類か飲んでいただきました。体質改善のため、何カ月か様子をみるつもりでしたが、漢方薬を飲んでいただいて5カ月目に体外受精を試みたところ、みごと成功。先週いらしたときは、13週目に入ったということで、お元気そうでした。
何度も体外受精を試みた経験のある38歳のTさんも、漢方薬を飲んでからは、一度でうれしい報告をいただきました。漢方薬は、さまざまな目的で使われているホルモン剤と併用して、飲んでいただくことができます。 排卵誘発剤で、卵巣が腫れてしまう「卵巣過剰刺激症候群」などは、漢方薬を併用することで、早い改善が期待できます。また、何度も体外受精を繰り返している方は、漢方薬を服用して卵巣や子宮を休ませることも大事な場合があります。 納得のいく不妊治療を望んでいらっしゃる方は、一度ご相談下さい。
体外受精に成功したら、それで終わりではありません。元気な赤ちゃんを出産するまで、見守りたいと祈っております。
日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり