子宝を切望されて相談に来られた2人の女性から、漢方薬を服用して健康な母体が形成され、待望の赤ちゃんを出産されたとの喜びのご連絡をいただきました。女性の体には、もともと「妊娠する力」「産む力」が備わっています。健康な体づくりのためには、基礎体温で体の状態をチェックすることができます。低温期から高温期への移行がスムーズか、高温期が12~14日間持続しているか、全体的に低すぎないか、高すぎないかを見ることで、卵胞の成育や排卵、ホルモン分泌の状態、そして受精卵が育つ子宮内膜が「やわらかくて温かいベッド」の環境であるかを予測することができます。
理想的な基礎体温に近づけるには、まず生理周期を整えることが大切です。月に1回、決まった周期で生理があること、生理痛や生理血に塊がないこと、生理前も精神的に穏やかに過ごせること、身体はいつも温かいことなどのすべてをクリアしていることが正常な生理周期と言えます。
生理痛は当たり前と思っている人が多いようですが、痛みがあるということは、何かの病気やトラブルのサインだと考えます。 生理前の便秘や下痢、むくみや肌荒れ、イライラなど、本来は起こらないのが正常です。とくに気をつけたいのが、体を冷やさないことです。 冷えは血液の流れが悪くなり、生理痛の原因にもなります。 このようなトラブルの体質改善には、漢方薬が最適です。
漢方薬を服用することで、
- 身体の陰陽バランスを整える
- ホルモン分泌を調整する
- 体を温める
- 1ヶ月間溜まった瘀血や体の老廃物を 生理血とともにスムーズに出すことができます。
中医学では、月経期から黄体期(高温期)の4つの時期に合わせた漢方薬を飲み分ける”周期調節法”によって、理想的な基礎体温に近づけ、女性が本来持っている月経リズムを取り戻すことで、妊娠しやすい体をつくることを目標にしています。
日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり