子宝を切望されて

 病院で不妊治療を受けているが、「結果が出ずに疲れてしまった」とストレスと不安を抱えてご相談される方が増えています。西洋医学は体外受精という画期的な技術を生み、遺伝子治療で更なる発展を遂げようとしています。しかし実際には、よい卵子とよい精子があれば妊娠できるというわけではなく、着床できないために、せっかく治療しているのに妊娠できないというケースも少なくありません。その理由は、母体の準備ができていないことにあります。 その弱点を補うことができるのが、中医学による「健康な体づくり」であり、女性の体の自然なリズムを整える「周期調節法」です。

 中医学では、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚という感情(七情)が激しすぎると、体に様々な影響を及ぼすと考えます。どの感情も、適度にバランスが取れていれば、体によい刺激を与えますが、過度な刺激が長引くと、体のエネルギーである気や血の巡りが悪くなり、ホルモンバランスが崩れ、月経のリズムが乱れやすくなります。女性の体調やリズムは基礎体温に反映し、変動しやすくなります。

そこで中医学では、
  • 気血の巡りを整えてストレスを和らげる
  • ストレスに負けない体と心を作る

 
 働きを持つ漢方薬が効果的に使われています。西洋医学の治療を受けている方の場合も、成功率を高めることが可能です。

日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり

2005.12.06