可愛らしいお嬢ちゃんを連れた若いお母さん。にこにこと楽しそうに相談にみえました。この方は三年前に、赤ちゃんが欲しくて病院に通っていたのですが、なかなかおめでたにならず相談に来られました。そのときは、まず基礎体温表をみせていただきました。それによると、高温期と低温期ははっきりしているのですが、体が冷え、生理痛がひどく、生理に血塊があるようでした。
中医学的に考えると、これは瘀血(おけつ)という状態で、新鮮な血液が子宮内に集まっていないということです。これは、子宮内膜がうすくて、弾力性を保てないので、受精卵も安心して着床できないと考えます。
そこで、
- 血液を補う
- 体を温かくする
- 生命力の衰えを防ぐ
働きのある2種類の漢方薬を飲んでいただきました。
時々様子をうかがっていましたら、生理血のどろどろはきれいになり、 生理痛も起こらなくなって、半年後おめでたの知らせを受けました。 そのお子さんが今二歳。この日はママと買い物です。そして、二人目が欲しくなったとのお話です。初産から三年目。生理血をきれいに、生理痛が起こらないような体にして、また赤ちゃんを迎えましょうと話しました。
女性の大敵は生理痛、生理血のどろどろ、冷えです。食事は全部火を通した温かいものを。衣服も、足腰を冷やさないように下着を一枚多くする。汗ばむくらいによく歩く。睡眠は八時間とるなど。こうしたことに気をつけて、二人目を迎える準備です。
日本中医薬研究会会員 日本不妊カウンセリング学会会員 こだいら漢方堂 大塚みどり